転職サイトは、開いている。
応募ボタンだけ、押せない。
今の会社を辞めたい理由は言える。
でも、次に何を選びたいかは、まだ言えない。
そんなとき、人は「行動できない自分」を責めやすい。
でも、足りないのは勇気ではなく、選ぶための基準かもしれません。
Day12で制作したのは、キャリアコーチ向け「転職前の自己整理セッション」のデモLPです。
今回、売ろうとしたのは「転職相談」ではありません。
次の会社を探す前に、自分の軸を取り戻す時間。
今回のLPで変えたもの
転職相談
↓
次の会社を探す前に、
自分の軸を取り戻す時間
求人を紹介することでも、転職を決断させることでもない。
これまでの職務経験、強み、価値観を整理して、「自分は何を基準に次を選ぶのか」を言葉にする。
その見方へ変えたことで、LPの主役も「転職」から「選ぶ自分」へ変わりました。
このLPは誰のために作ったのか
30代。今の会社に違和感がある。
夜や休日に転職サイトを開く。
求人を見る。条件を比べる。
でも、決められない。
同年代の転職報告を見れば少し焦る。
転職エージェントから求人を紹介されても、自分に合っているのか分からない。
職務経歴書には、やってきた仕事は書ける。
けれど、
辞めたい。
でも、次に行きたい場所が分からない。
本当につらいのは、まだ応募していないことではありません。
このまま会社だけを変えて、また同じ違和感を繰り返すかもしれないこと。
今回のLPは、その不安を急いで消すのではなく、一度立ち止まって整理できる場所として設計しました。
AIへ渡す前の「言葉の設計図」
Day12|言葉の設計図
LPを作る前に、誰のどんな迷いを、何へ変えるのかを先に決めました。
| 項目 | 設計内容 |
|---|---|
| ターゲット | 転職したいが、自分が何をしたいのか分からない30代会社員 |
| 表面的な悩み | 求人を見ても選べない。自分の強みを説明できない。転職するか残るか決めきれない |
| 本当の悩み | 次の会社でも同じ違和感を繰り返したくないのに、自分が何を基準に選びたいのか分からない |
| 欲しい未来 | 自分の基準で求人を比較し、転職するかどうかも含めて次の行動を考えられる状態 |
| 売る前 | 転職相談 |
| 売る後 | 次の会社を探す前に、自分の軸を取り戻す時間 |
| 独自性 | 求人紹介や転職判断の代行ではなく、職務経歴・強み・価値観を整理し、キャリア軸整理シートとして持ち帰る90分の個別相談 |
| 一撃コピー | 次の会社を探す前に、自分の軸を取り戻す90分。 |
| 中心メッセージ | 求人を増やす前に、自分が何を基準に仕事を選びたいのかを言葉にする |
| CTA | 90分の自己整理セッションに申し込む |
今回、最も大切にしたのは、「転職するためのLP」にしなかったことです。
転職することも、今の会社に残ることも、まだ決めなくていい。
まず、自分が何を大切にしたいのかを言葉にする。
その順番を崩さないことが、今回の設計の中心でした。
なぜ、この構成にしたのか
1.最初に、転職を勧めなかった
この読者は、行動したくないわけではありません。
むしろ、すでに求人を見ている。考えている。焦っている。
だから最初に必要なのは、さらに背中を押すことではありませんでした。
「まだ選べないのは、あなたの意志が弱いからではない」と伝えること。
そこで、商品説明より先に、転職サイトを開いては閉じる日常からLPを始めています。
2.「強みを見つける」より、「選ぶ基準をつくる」を前に出した
自己分析という言葉だけでは、ゴールが曖昧です。
今回整理するのは、職務経歴、強み、価値観。
でも、それらを集めること自体が目的ではありません。
次の求人を見たときに、自分で比較できること。
だから、相談後に何を持ち帰るのかまで具体化し、「キャリア軸整理シート」へつなげました。
3.余白を、「まだ答えを出さなくていい時間」にした
転職LPでは、スーツ、握手、高層ビル、上昇グラフのような「前進」を強調する表現も使えます。
今回は、それを使いませんでした。
人物は、ノートの前で立ち止まって考えている。
色は、オフホワイトと落ち着いたブルーグリーン。
画面には、あえて広い余白を残す。
その余白は、装飾ではありません。
焦って次を決めなくてもいいという、サービスの姿勢そのものです。
完成LPを展示する

この作品は、ポートフォリオ用に設定した架空のキャリアコーチによるデモLPです。入力されていない利用者数、レビュー、成功率などは創作していません。
完成度だけでなく、商品説明を「転職相談」で終わらせず、「自分の軸を取り戻す時間」まで言葉にした設計部分を見ていただければと思います。
職人メモ
CRAFTSMAN NOTE
選べない人に足りないのは、求人ではなく、ものさしだ。
転職活動が止まると、「もっと求人を見なければ」「早く応募しなければ」と考えやすい。
でも、自分が何を大切にしたいのか分からないまま選択肢だけ増えると、かえって迷いは増えていきます。
今回のLPで売ったのは、正解ではありません。
自分で選ぶための、ものさしです。
LPの仕事は、商品を大きく見せることだけではない。
顧客が本当に立ち止まっている場所に、名前をつけること。
今回は、それが「転職できない」ではなく、「選ぶ基準がまだ言葉になっていない」でした。
今回の設計を振り返る
「転職相談」から、「自分の軸を取り戻す時間」へ。
今回変えたのは、サービスそのものではありません。
求人を探すことから始めるのではなく、まず、自分の中にある経験、強み、価値観を整理する。
外から答えを探す前に、自分の中にある判断材料を言葉にする。
その順番の変化が、今回のLP設計でした。

