はじめに:AIに、どう話しかけていますか?

こんにちは!ランゲートの松永です。
前の記事を見ながら、ChatGPTのアカウント登録、本当にお疲れ様でした! 無事にAIの世界への第一歩を踏み出せましたね。
さて、登録はしたものの、いざAIを目の前にすると、「それで、何をどう頼めばいいんだろう…?」と、手が止まってしまっていませんか?
大丈夫、それはごく自然なことです。 実は、AIに仕事を上手にお願いするには、ちょっとした「コツ」があるんです。
この記事では、どんな場面でも使えて、AIが驚くほど賢く、そして的確にあなたの仕事をサポートしてくれるようになる、3つの「魔法の言葉(基本プロンプト)」を伝授します!
この記事で紹介する「魔法の言葉」は、すべてコピー&ペーストしてすぐに使えます。まずは難しく考えず、真似して試すことから始めてみましょう!
大原則:AIには、まず「役割」を与えよう
AIに何かをお願いするときの、たった一つの、そして最大のコツ。
それは、「あなたは〇〇のプロです」と、最初に役割を与えてあげることです。
新人アルバイトに「なんかいい感じに頼むよ」と指示するより、「君は今日から広報担当だ。プロとして、この商品の紹介文を考えてみて」と指示した方が、良いものが上がってきそうですよね?
AIもそれと全く同じ。最初に「役割」を与えるだけで、AIはその道のプロになりきって、驚くほど質の高い答えを返してくれるようになります。
すぐに使える!3つの「魔法の言葉」
魔法の言葉①:「あなたはプロの編集者です」
これは、文章のチェックや修正をお願いするときに絶大な効果を発揮する魔法の言葉です。あなたが書いたメール、ブログ記事、SNSの投稿文などを、プロの視点から厳しく、そして的確に添削してくれます。
【基本の型】コピーして使おう
あなたはプロの編集者です。
以下の文章を、もっと分かりやすく、誤字脱字のない完璧な文章に修正してください。
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(ここにあなたの文章を貼り付ける)
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製造業の方向け
お悩み:「取引先へのメール、失礼がないかいつも不安…」
実践例:
あなたはプロの編集者です。
以下のビジネスメールを、もっと丁寧で、相手に好印象を与える文章に修正してください。
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〇〇株式会社 〇〇様
いつもお世話になっております。
先日ご依頼いただいた〇〇の件、本日発送しました。
ご確認よろしくお願いします。
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飲食店の方向け
お悩み:「インスタの文章、これで伝わるかな…?」
実践例:
あなたはプロの編集者です。
以下のインスタの投稿文を、もっとお客さんが「食べたい!」と思ってくれるような、魅力的な文章に修正してください。
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今日のランチは信州サーモンのカルパッチョです。 新鮮でおいしいです。ぜひ来てください。
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農業の方向け
お悩み:「ネットショップの商品説明、うまく書けない…」
実践例:
あなたはプロの編集者です。
以下の商品説明文を、もっとお客様がうちのリンゴのこだわりを理解し、買いたくなるような文章に修正してください。
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うちのサンふじです。甘くて美味しいです。 低農薬で作りました。
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魔法の言葉②:「あなたは優秀なアシスタントです」
長い文章の要約や、複雑な情報の整理、アイデアのリストアップなど、あなたの「右腕」として事務作業をテキパキとこなしてくれます。
【基本の型】コピーして使おう
あなたは優秀なアシスタントです。
以下の情報を要約し、重要なポイントを3つにまとめてください。
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(ここに長い文章や会議のメモなどを貼り付ける)
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製造業の方向け
お悩み:「長い業界ニュースを読む時間がない…」
実践例:
あなたは優秀なアシスタントです。
以下のニュース記事を要約し、我々のような中小企業にとって特に重要な影響を3つ挙げてください。
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(ここにWebからコピペしたニュース記事を貼り付ける)
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飲食店の方向け
お悩み:「ミーティングの内容、うまく整理できない…」
実践例:
あなたは優秀なアシスタントです。
以下のアルバイトとのミーティングのメモを整理し、「決定事項」と「今後のTODOリスト」に分けてまとめてください。
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・来月のシフト、田中くんはテストで厳しい ・新メニューの試食会は来週火曜 ・ホールの掃除当番、ルールが曖昧 ・鈴木さんから、まかないのリクエスト
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農業の方向け
お悩み:「補助金の公募要領、読むのが大変…」
実践例:
あなたは優秀なアシスタントです。
以下の補助金の公募要領を要約し、申請に必要な書類をリストアップしてください。
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(ここに補助金のサイトからコピペした文章を貼り付ける)
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魔法の言葉③:「あなたはアイデアの壁打ち相手です」
一人で考えていると煮詰まらない…。そんな時に、新しい視点や斬新なアイデアを無限に出してくれる、最高の相談相手になってくれます。
【基本の型】コピーして使おう
あなたは優秀なアイデアの壁打ち相手です。
私は今、{〇〇}について悩んでいます。 この状況を打開するためのアイデアを、立場や制約を無視して、とにかくたくさん10個挙げてください。
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現状:{今の状況や課題を簡単に書く}
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製造業の方向け
お悩み:「若手社員の定着率が悪い…」
実践例:
あなたは優秀なアイデアの壁打ち相手です。
私は今、若手社員の定着率の悪さに悩んでいます。この状況を打開するためのアイデアを、立場や制約を無視して、とにかくたくさん10個挙げてください。
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現状:3年以内の離職率が高い。給与以外の魅力を見つけられていない。
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飲食店の方向け
あなたは優秀なアイデアの壁打ち相手です。
私は今、雨の日の売上減少に悩んでいます。この状況を打開するためのアイデアを、立場や制約を無視して、とにかくたくさん10個挙げてください。
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現状:雨が降ると、客足が半分以下になる。何か特別なサービスを考えたい。
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農業の方向け
お悩み:「規格外野菜の活用法がない…」
実践例:
あなたは優秀なアイデアの壁打ち相手です。
私は今、味は良いのに形が悪くて出荷できない規格外トマトの活用法に悩んでいます。この状況を打開するためのアイデアを、立場や制約を無視して、とにかくたくさん10個挙げてください。
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現状:毎年、収穫量の1割ほどが廃棄になっていてもったいない。加工するとしても人手がない。
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まとめ:この3つを覚えるだけで、あなたの仕事は劇的に変わる

お疲れ様でした!
今日ご紹介した3つの「魔法の言葉」、いかがでしたでしょうか?
- 「あなたはプロの編集者です」
- 「あなたは優秀なアシスタントです」
- 「あなたはアイデアの壁打ち相手です」
たったこれだけの「役割」を与えてあげるだけで、AIはあなたの想像を遥かに超える、頼もしい仕事仲間になってくれます。
まずは、あなたが今一番「面倒だな…」と感じている仕事で、この魔法の言葉を試してみてください。
きっと、AIがもたらす「時間」と「心の余裕」に、驚くことになるはずです。