できることは、増えた。
経験も、増えた。
なのに、
「あなたは、何の専門家ですか」
と聞かれると、言葉が止まる。
何でもできるはずなのに、見積もりを出せば、また価格で比べられる。
Day13で作ったのは、「高く売る方法」を教えるLPではありません。
値上げの前に、これまで積み重ねてきた経験を、「なぜ自分に頼むのか」という理由へ整理するLPです。
今回のLPで変えたもの
単価アップ講座
↓
安く選ばれる人から、
理由で選ばれる専門家へ変わる設計
「高単価」という言葉だけを前に出すと、話はすぐに価格の上げ方へ向かいます。
でも今回、先に見直したのは価格ではありません。
誰のための仕事なのか。どんな問題を解決するのか。なぜ、自分がその仕事をするのか。
それを言葉にできて初めて、サービスの形や価格を考える土台ができます。
このLPは誰のために作ったのか
依頼が来れば、できるだけ応えたい。
デザインもできる。文章も書ける。SNSも少し分かる。
断れば、次の仕事が来なくなる気がするから、頼まれたことを一つずつ引き受けてきた。
気づけば、プロフィールには「できること」が増えている。
でも、自分が何の専門家なのかは、前より分からなくなっている。
できることは増えたのに、
なぜ私はまだ「安くできます」で選ばれているんだろう。
今回のLPは、そんなフリーランスを想定して作りました。
「もっと自信を持てばいい」と励ますのではなく、まだ整理されていない経験の中から、選ばれる理由を見つけ直す。
問題を、本人の価値の低さにはしませんでした。
経験はある。ただ、まだ一つの専門性として見える形になっていない。
AIへ渡す前の「言葉の設計図」
Day13|言葉の設計図
HTMLや画像を作る前に、今回のLPで何を伝えるのかを、ここまで言葉にしました。
| ターゲット | 安い案件ばかり受けて疲弊しているフリーランス |
|---|---|
| 表面的な悩み | 見積もりで価格を比べられる。値下げを求められる。仕事はあるのに余裕が増えない。 |
| 本当の悩み | 経験は増えているのに、「なぜ自分に頼むのか」を自分の言葉で説明できない。 |
| 欲しい未来 | 自分の経験を整理し、誰のどんな問題を解決する人なのかを言葉にして、サービスと価格を考える土台を持つ。 |
| 売る前 | 単価アップ講座 |
| 売る後 | 安く選ばれる人から、理由で選ばれる専門家へ変わる設計 |
| 独自性 | 値上げテクニックから始めず、経験の棚卸し、対象者、選ばれる理由、サービスの提供範囲、価格の考え方の順に整理する。 |
| 一撃コピー | 価格で比べられる働き方を、終わらせよう。 |
| 中心メッセージ | 高く売る方法ではなく、高くても選ばれる理由を設計する。 |
| CTA | 6週間講座に申し込む |
今回、一番大切にしたのは、「単価が低い」という問題を、そのまま値上げの話にしなかったことです。
価格の前に、「なぜ自分なのか」が見えていなければ、値段だけを変えても、また比較される。
だからLP全体も、値上げの方法ではなく、経験を選ばれる理由へ整理する順番で設計しました。
なぜ、この構成にしたのか
「高単価」を、最初の言葉にしなかった
今回のテーマは高単価ポジショニングです。
でも、ファーストビューで「高単価案件を獲得しよう」とは言いませんでした。
読者が日常で感じているのは、「もっと稼ぎたい」だけではなく、経験を積んでも価格で比べられ続ける疲れだからです。
だから最初に置いたのは、「価格で比べられる働き方を、終わらせよう。」でした。
値上げより先に、「なぜ自分なのか」を置いた
価格だけを上げても、相手から見える違いがなければ、また比較されます。
そこでLPでは、経験を棚卸しし、誰の何を解決するのかを整理し、そのあとにサービスと価格へ進む流れにしました。
価格を決める前に、価格の理由をつくる。
今回の構成は、その順番を崩さないための設計です。
成功者ではなく、「考えている人」を写した
高単価を扱うLPでは、高級オフィス、売上グラフ、派手な成功者の写真を使いたくなるかもしれません。
今回は、そうしませんでした。
ファーストビューに置いたのは、仕事と静かに向き合うフリーランス。
色も、オフホワイト、チャコール、落ち着いたセージを中心にしています。
この講座が見せたいのは、成功後の華やかさではなく、自分の経験を一度立ち止まって整理する時間だからです。
完成LPを展示する
この作品は、架空クライアント設定によるデモLPです。入力されていない実績、受講者の声、成果数字は創作していません。完成した画面だけでなく、経験の棚卸しから「選ばれる理由」へ変えていく設計部分を見ていただければと思います。
職人メモ
CRAFTSMAN NOTE
経験は、積み重ねただけでは専門性にならない。
できることが増えるほど、「何でもできます」と言いやすくなります。
でも、依頼する側から見ると、「何でもできる」は「何を頼めばいいのか分からない」にもなります。
経験は、足りないのではない。
まだ、相手から見える形に編集されていない。
今回のLPを作りながら、専門性とは新しく足すものではなく、すでにある経験の中から、残すものとつなぐものを選ぶことなのだと改めて感じました。
今回の設計を振り返る
今回変えたのは、価格ではありません。
「単価をどう上げるか」という問いを、「なぜ、自分に頼むのかをどう言葉にするか」という問いへ変えました。
単価アップ講座から、理由で選ばれる専門家へ変わる設計へ。
その見方の変化が、今回のLP設計でした。


