Day 25 / 哲学の扉

道具を選ぶということは、生き方を選ぶということ

AIを使うか、
使わないか。

その選択は、
便利さだけの問題でしょうか。

得かどうか。
速いかどうか。
機能は十分か。

その基準だけで、
道具を選んでいないでしょうか。

私は22年、
金属加工の現場で働いてきました。

道具を選ぶとき、
まず、機能を見ます。

でも、
それだけではありません。

その道具を使い続けることで、
自分の手が、
どう変わっていくのか。

感覚は鋭くなるのか。
それとも、
別の何かを手放すのか。

それも、
見ています。

道具は、
中立です。

良くも、
悪くもない。

ただ——

使うたびに、
あなたの輪郭は、
少しずつ変わっていきます。

便利な道具を使えば、
考えなくても進めるようになる。

速い道具を使えば、
待つことを忘れる。

自動化された道具を使えば、
過程を見なくなる。

それは、
悪いことではありません。

仕事は、
確かに楽になります。

でも同時に、
何かが短くなることもある。

考える時間。
迷う時間。
問いを育てる時間。

それらが、
削られることもある。

けれど、
深まることもある。

AIという道具も、
同じです。

使うたびに、
あなたの思考は、
変化します。

速くなることもある。
遠くまで届くこともある。

その一方で、
立ち止まらなくても
進めてしまう。

道具は、
あなたを楽にします。

でも同時に、
あなたを形づくります。

道具を選ぶということは、
機能を選ぶことではありません。

その道具と共に、
どう在るかを
選ぶことです。

その道具によって、
どんな自分になっていくのか。

それを、
引き受けるということです。

あなたは、
どんな在り方で、
道具を持つでしょうか。

便利さだけを
優先するのか。

問いを抱えたまま、
使い続けるのか。

それとも、
選んだことすら、
忘れてしまうのか。

道具を選ぶたびに、
何かが、
静かに決まっていきます。

それが、
生き方なのかもしれません。

明日への問い

あなたが今、
毎日使っている道具は
何でしょうか。

その道具は、
あなたの何を
楽にし、
何を変えているでしょうか。

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