Day 17 / 整理の扉

整えようとすると、問いは整わない

問いを整理しようとする。

それなのに、
なぜか、心は軽くならない。

分類する。
順番をつける。
構造化する。

それでも、
どこか、
しっくりこない。

なぜでしょう。

私は22年、金属加工の現場で働いてきました。

若い頃、
材料を削るとき、
力を入れすぎていました。

「しっかり削らなければ」
そう思って、
力を込める。

でも、
力を入れすぎると、
刃が素材に食い込みすぎて、
かえって削れなくなる。

先輩に言われました。

「力を抜け。
素材の声を聴け。」

力を抜いたとき、
初めて、
素材が自然に削れていくのを
感じました。

問いも、同じかもしれません。

整えようとするほど、
問いは硬くなる。

「正しく整理しなければ」
「論理的に構成しなければ」
「明確にしなければ」

その「〜しなければ」が、
問いを、
そして自分を、
静かに硬くしていく。

硬くなった問いは、
息をしません。

形は整っている。
構造も明確。

でも、
どこか、しっくりこない。

それは、
問いが整っていないからではなく、

「正しくあろう」とする
力が、
問いを押さえつけているからかもしれません。

ふと、
力を抜いたとき。

「正しく」を、
少しだけ、
脇に置いたとき。

問いが、
静かに息をし始めます。

「ああ、本当はこれが聞きたかった」
「ああ、ここが引っかかっていた」

力を抜くことで、
問いの本当の姿が、
見えてくる。

整理とは、
コントロールすることではないのかもしれません。

問いが自然に整う場所を、
静かに待つこと。

力を抜いて、
問いの声を聴くこと。

そのとき、

問いは、
整えられるのではなく、

静かに、
自分で、
形を思い出し始めます。

整わなかったのは、
問いではありません。

「正しくあろう」とする
自分が、
問いを硬くしていたのかもしれません。

明日への問い

あなたが今、
整えようと力んでいる問いは
何でしょうか。

その問いに対して、
少しだけ力を抜いてみることは
できますか。

それとも、まだ
力を入れたままでしょうか。

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