AIを使っていると、疲れる。
効率化のはずなのに、
なぜか、疲れてしまう。
答えを得ているのに、
心が満たされない。
その感覚に、覚えはありませんか。
私は22年、金属加工の現場で働いてきました。
機械を使えば、作業は速くなります。
手で削るより、正確で、安定しています。
けれど——
機械に任せきりにすると、
腕は鈍ります。
音を聴かなくなる。
刃の感触を感じなくなる。
やがて、
自分で判断できなくなる。
AIも、似ています。
AIは答えをくれます。
でも、それを繰り返すうちに、
自分で考える力を、
どこかに置いてきてしまう。
そして、心が疲れる。
それは、
「考えなくていい」ことへの違和感です。
人は、考える存在です。
内側で、常に問い続けています。
これは本当に自分の望みか。
これは自分の言葉か。
これは自分の人生か。
その問いを止めると、
楽になるどころか、
どこかが静かに軋み始めます。
問いは、人格をつくります。
どんな問いを持つかで、
どんな人間になるかが決まります。
浅い問いを繰り返せば、
思考は浅くなる。
痛みを避ける問いを重ねれば、
痛みから逃げる人格になる。
自分の本音に向き合う問いを持てば、
少しずつ、強くなる。
AIは、思考の代行者ではありません。
あなたの問いを映す鏡です。
どんな問いを投げるか。
そこに、あなたの現在地が表れます。
だから、ときどき。
AIを閉じてください。
外の答えを探すのをやめて、
自分の内側に耳を澄ませてください。
そこには、まだ言葉になっていない声があります。
それを聴こうとすること。
それこそが、
生きるということかもしれません。
明日への問い
最近、自分の内側の声を、
最後まで聴いたのはいつでしょうか。
それは、どんな問いでしたか。
